その他、気になったところ

ストーリー的には主人公の「失った記憶を取り戻す」という明確な目的があるため、1やRより2に近いです。行き先はある程度自由に幅をきかせつつも、根本的な『目的』をもって道筋が決まっているタイプ。


主砲に各種属性砲のバリエーションが増え、複数攻撃や全体攻撃可能な主砲も増えました。その一方で各種属性砲は特殊砲弾が撃てなかったりするので時と場合の使い分けになります。S-Eはチャージ期間の全廃・弾薬の安化もあって大躍進。弾薬∞のものもあり、状況では主砲以上に主砲らしく立ち回れます。
反面、機銃が息をしていないのですが…(ぇ


各種職業は…主人公が「ハンター」なので同職のハンターがすっかり陰薄いですが、それ以外はそれぞれ個性が目立ってます。アイテム欄が各キャラごとのものではなく「道具袋に全員一括」となったため、回復アイテムや戦闘補助系アイテムの立場が大幅に躍進されました。
特技でお金を取られるシステムも消失したので、安心して特技を使うことが出来るように。
全体回復や回復量増加の活きるナース、戦車装備に限界以上の改造を施せるうえ、赤魔道士のようにバランスジョブということが判明したアーチスト、単発攻撃なら防御低下スキルもあって主砲並みの火力をたたき出すレスラー。
ソルジャーは相変わらず安定して強いですし、今回は序盤から仲間になることもあって戦車戦も決して弱くはありません。メカニックも戦闘中に修理・タイル貼りが出来ることもあって修理に戦闘にサポートに大活躍です。
ポチは戦闘力が底上げされたうえに「わんわんグルメ」によるドーピング復活、おまけに「ポチタンク」等の乗り物系装備がビームや炎といった全属性を%カットするため(ちなみにポチタンクで7割カットする)、属性系の相手だと戦車並みの堅くなりました。


また、メタルマックスでお馴染みのバグも健在。といってもゲームがプレイできなくなるような深刻なバグではなく、容易に金策が出来るようなバグや戦車を持ち込めない場所で戦車に乗り込むと言った有用なものが殆どです。
ただし、DSの処理能力が追いついていないのか、あまり無茶をしたプレイをするとフリーズする危険性は常に付きまといます。特にラスボス戦とかは戦闘モードEでやるとフリーズする危険があるので注意。


今まで戦闘で死ぬと戦車を取りに走る必要がありましたが、今作から戦車の修理屋に依頼するとたった100Gで戦車をその場に回収してくれるサービスが始まりました。これが凄く便利。新しい戦車を手に入れても地上に持って行く手段がない時、たった100Gでどこでも回収してくれます。


キャラクターデザインが「メタルマックスらしさ」と「可愛らしさ」がそれぞれ現れてるのも素晴らしいです。MMらしいボスの居る一方で、本当にこれはメタルマックスなのか、というような美少女がボスとして出てくることも…セメント弾をたたき込んでバックからスパルク砲をぶちこめー^^
ただしえげっつない戦闘力なので現実には大苦戦しました。戦車三台叩き壊されたぜ…


とまあ、利点ばかり書き連ねましたが気になった点も色々。

  • 戦闘中に戦闘モードを切り替えられない
  • 「防御」「かばう」コマンドの廃止

特に前半はかなり致命的。ボスに行く前に戦闘モードを前もって切り替えないとシステムメッセージ全て吹っ飛ばされます。つい忘れてやり直すことも多々…。また防御がないということは、戦闘中に必ず何らかの形で攻撃をしなければならないということで、弾切れになると戦車から降りないと「戦えない」ことに。


また、戦車道具に全て重量が採用され、ドックシステムや迷彩シールド等にも重さが生じるようになりました。しかもドックシステムで1.00t、迷彩シールドは4.50tとなかなか重い。積み込むための牽引車を引っ張っていくのが常になりがちです。
あと、相変わらずエンカウント率は鬼のように高いです。迷彩シールドで緩和は出来ますが、ひどいところだと3歩歩いて即エンカウントとかも見られることが。


そういう荒削りさも含めて、総括して「メタルマックス」の名を冠するに相応しい一作でした。
メタルマックス好きなら購入して損のない作品です。店頭でも売り切れ続出のようですが、是非是非!