仮面ライダーカブト

仮面ライダーカブト

仮面ライダーカブト

「おばあちゃんが言っていた……。
 プレイする時は部屋を明るくし、出来るだけテレビから離れるようにってな。
 また、プレイする時は健康のため1時間ごとに15分程度の休憩を取ることも大切だ」


バンダイのキャラクターゲームといえば「駄目ゲー」の二文字に尽きます。
特に平成ライダーのゲームは低年齢層を意識した作成になっているために、
普段なら間違いなく購入しようなどとは思わなかったのですが……。


どうも、カブトのゲームが良作の域に達しているとの噂。
気になって調べてみると、確かに面白いと褒めているレビューが結構多い……。
他の平成ライダーのゲームと見比べてみると一目瞭然です。


既に放送は終了してしまいましたが、驚いたのと気になったのもあって、購入してみることにしました。


で、驚くべきことにこれがなかなか面白い。
今までの平成ライダーのゲーム(店頭とかに並んでるのをちらっと見た)では、
3Dで表現する必要があるのか? と思うような擬似3Dの1ライン2Dゲームだったのですが。
きちんと「3D」になっていて、バトルフィールドをフリーランする事が可能になってます。


やっぱり子供でもプレイできるよう、左上の方に大きなひらがなで
クロックアップできるぞ!」とか「キャストオフできるぞ!」とかあるのは仕方ないのですが、
しかしこれがなかなかどうして難易度が高い。ひととおり、3D格闘ゲームに存在するコマンドが揃っています。
というか……これ、子供じゃプレイ出来ないのでは?(汗 っていうくらい、CPU強いですコレ。
一応、ボタン一つ押し捲る事で勝手にコンボしてくれる救済措置もあるんですけどね。


ゼクターのシステムも無駄なくらいきちんと再現されていて、クロックアップはもちろんの事、
例えばカブト・ガタックのライダーキックなんかは必殺技ボタンを押すごとに
「1」「2」「3」「ライダーキック」→発動、と5回押さないと技が出ません。
攻撃キャンセル中にこの挙動を行うとボタンを押す間の隙が短縮される為、
正に劇中の天道のように相手をボコりながらゼクターのボタンを押していく事も再現出来ます(笑


他にも、キックホッパーの蹴りはきちんと「ライダージャンプ」で連続キック可能になってます。
タイミングよくボタンを押すことで最大五回まで。ターゲットをジャンプ中に変えて次々とワームを倒していくことも……。
何でもゲーム作成中、開発チームが放送された矢車さんの連続キックを目の当たりにして、
急遽キックホッパーのライダーキックをそれが再現できる仕様に変えたとか……GJ!(笑


各キャラの台詞のかけあいも面白いです。

ガタック(加賀美)

「矢車さん、俺もライダーになりましたよ!」

ザビー(矢車)

「加賀美、お前もライダーになったのか」(構え

キックホッパー(矢車)

仮面ライダーザビー……フン、ハッ」

ザビー(矢車)

「キサマは……」

キックホッパー、ザビー(矢車)に勝利時

「パーフェクトもハーモニーも無いんだよ……!」


みたいな(笑


勿論、幾つか問題もあって、本当に殆どのキャラクターが登場
(加々美のザビーとかまでいてマニアックな内容にびびった)している反面、
パンチホッパーの影山やダークカブトの性格が本編と違っていたりします。
グラフィックはキャラゲーとして言わずもがな、BGMもゲームオリジナルのものは耳に残りません(汗
あと、ゲームプレイ中にストーリーの説明が一切存在しないので、
カブトのストーリーを知ってれば「おお、ここか!」とわかる反面、
見てない人には何で彼らが戦いあっているのかさっぱりなことでしょう。


しかし、カブトを知ってて、ちょっと興味があったのであれば買って外れはないと思います。
本編は途中で俺も視聴をやめてしまっていましたが、このゲームは面白かった(笑
天道が如何に並外れた強さで戦っていたかもよく判りますし!w あんなきびきび動けねぇ……(汗


今期の冬は本当に良作が揃ってる……。
カブトをご存知の方であれば、このソフトもお薦めの一本です。