胡蝶の連撃夢

掲示板の方で既に話題に上がってきていますが(笑
今回の最新話で『双隻眼』の名前と共に出てきた『バタフライ・デイドリーム』。
この人は『双隻眼』クラスの知名度を持つ、ハルパーの中での一つの伝説です。

希望期に生み出された武器『刀』を巧みに使いこなし、
優雅に宙を舞う胡蝶すらも切っ先に捉える、優美で鋭い弧を描く太刀筋。
相対する相手は果てるその前に、刃の描く一夜の夢をその目に映す――


『魔剣』の領域に達する技量を持っていた男だったのですが、
彼は請け負ったとある依頼の後、突如としてその姿を眩ませます。


単にペネトレイターにスカウトされて名を変えたというものから、
その身に浴びた血の多さに酔い、気が狂ってしまったという説。
今まで自分がその手にかけてきた命の重さに刃を握る事が出来なくなったという説――
既に彼がその姿を表から消して二十年以上が経過しているにも関わらず、
彼のその後に思いを巡らす人は後を絶えません。


また、彼が消えて後、この二つ名を語った偽者も度々姿を現すようになります。
それだけこの卓越した青年剣士のネームバリューは凄かったという事でしょう。