ロスチャ感想・振り返って。

トレーラームービーを見て『スクライド』を期待して。
そうして、蓋を開けてみたら――


仮面ライダー剣』だったな、というのが最も相応しい今の気持ちだと思います。


あの作品のラストを見終えたときの「やるせない感じ」に凄く似てます。
勿論、良かった部分もあります。
中盤から後半にかけての赤熱ぶりは、偽りのものじゃありませんでした。
ただそれでも、三年の潜伏期間を考えると……物足りない感じです。


絵、音楽、声優さんの演技。
そのどれもが標準以上どころか、単体で切り売りしたとしても商品になるだけの一級品の出来でした。
これで、あと一つ――その要素を活かすための骨格であるシナリオ。
それが一級品なら神作品となっただろうし、無難なものであったとしても、
オレ的良作として太鼓判を押して人に勧められたと思います。


……が、肝心要のシナリオが……。
主人公の心理のループ化、伏線の放置、構成力と文章力の不足……。
最高潮に盛り上がったところさえ、『無難』の域を超えることはありませんでした。


結局、楽しめたもの勝ちというところなんでしょうね……。
オレは割と楽しめた方ですけど、それでもやっぱりプレイ後の物足りない感じが消えません。


以前拍手をくれた、ロストチャイルドの関係者様。
ごめんなさい、当サイトはロストチャイルドを商品としてお勧めする事は出来ません。
でも、ロストチャイルドの『今後の発展』を。
ファンディスク化や、出来る事ならシナリオ部分のフルリメイクによる『仕切り直し』。
そういった――「秘めた面白さを十二分に活かした『次』」を全力で応援しようと思います。


こんな微妙なしこりを残したままで、終わる作品じゃないと信じてます。