無限のフロンティア・レビュー

プレイ時間、約32時間。
ようやっとクリアしたので、客観的に見たゲームの感想を記述することが出来ます。
ネタバレしない範囲で先んじて申し上げれば、買い! ってコトで。
点数としては100点満点中、75〜80点。(ロストチャイルドを20点とした場合) 十分に人にオススメ出来るゲームでした。


ゲームバランスは良好。バトルシステムは見た目通りヴァルキリープロファイルに近く、
戦闘の時に使うボタンをA・Y・右と左だけに限定したことで、簡単な操作性の割に奥深いです。
声は通常イベント時は全くありませんが、代わりに戦闘中はフルボイス。テイルズシリーズ並に喋ります。
ゲームの容量、大半がここに裂かれてるんじゃないか? と思うほどに。


オレは錫華姫の「応援」で積極的に経験値稼いでいったので特に行き詰るところはありませんでしたが、
それでも時折一部のボスに苦戦したぐらいなので、戦闘の難易度は「やや厳しい」ぐらいかもしれません。
寧ろ一番厄介なのは、ボスを倒して奥に行ったらまたボス、なんていう不意打ちの連続でしょうか。
もっとも、資金を潤沢に使って回復アイテムの存在を駆使すれば、大味なプレイでも力押し可能ですが……。


システム周りには幾つか改善の余地も。
セーブポイント制は構わないのですが中断機能が無いところや、武具のソート機能が無いのは地味に面倒でした。
(どういう基準でアイテムが並んでるのか判らず、どの武具が強いモノであるのかパっと見で判りにくい)


サウンドは音源がDSなので以下略(ぇ
いや……PSPに慣れるとどうしても辛いですね。別にタッチパネル使うわけでもありませんでしたし。
どうせならPSPで出せばよかったのになぁ、と思いつつも、ハードの普及率的にDSのほうが良かったのかな、とも。
初回特典でサントラ付いてくるのですが、それを聞く限り、原曲はどれも良かったように思いました。


キャラクターとシナリオテキストについてはどちらも及第点以上でしょう。
「カッコ付け野郎」「ポンコツロボット」「愚乳」「ウナギプリンセス」等と、
事あるごとに散々な呼び方で互いを言い合う姿は面白すぎます(笑
ラミアのコンパチと見られていたアシェンも、蓋を開けてみればラミアより遥かに毒舌で人間臭いポンコツロボットでした。
やっぱり23年間稼動したことで、アンドロイドながら独特の人格を確立してったんだろうなぁ……と。


ラストは次回作を作れるような形で終わりましたが、これなら続編が出ても購入したいと思います。
個人的には次回作、ギリアムかスーパーヒーロー作戦時代のイングラム、あるいはファイター・ロアとか出て欲しいなぁと。
あるいはヒーロー戦記をこのシステムでリメイクしても面白いんじゃないかなぁと思いました。


『見えている地雷だと思ったら、なかなかの良作だった』――いい意味で期待を裏切ってくれた、製作スタッフ一同に礼ッ!!