依頼状況 ターゲットサイド・5

○クエスト『ネタ師を捕らえよ!』 ハントターゲットの状況

「……なんか」


 極めて嫌な予感がする。ネタ師の本能がびりびりと反応している。
 具体的にいえばレーダーに危険な反応ががりがりがりーとガイガーカウンター並にキてるのだよ。

「あー、うー」

○熾彦さん

「…………」


 はるか彼方から飛んで来る、異形の戦闘機。
 ライサンダーzのスコープで確認するまでもなく、よーく見知った機体。
 ……そっちもすごいネタ師ジャネ?! モルガンなんて凄いもんよく持ってたナァ……って、違う違う!!

「きたー! キター! 空爆きたーーーー!?」


 ダッシュで駆け出す! わき目も振らず全速力!
 どごんどがん、びちゃべちゃ、と飛び散るなんか台所用品っぽいの。
 って、なんて効率的にネタ師を捕らえる爆撃をしてやがりますか上空の!?

「ああああああー! ISAFからオレのラプター借りてくるべきだったー!!」


 叫んでみても時既に遅し、マッハで飛び交う戦闘機は流石にライフルじゃ打ち落とせそうにない。
 追尾ミサイルにしろそこまでの効果は見込めないだろう。
 とどのつまりは……爆撃終わるまで逃げ切れってか!?

「どあああああ! あ、ルーミア発見! ルーミアばりあー!」

ルーミア

「そーなのかー!?」


 ともかく手ごろな盾を有効利用しつつ、逃げ切らねばー!!

○漣「如月さん夫妻」


 鉛の礫は、速さを得て牙となり、あらゆるものを貫き食い千切る爪となる。
 一切の慈悲なく、容赦なく生者を屠りつくす、破壊の力。

漣(ペネト)

「…………」


 勝利は確定された。相手には『荷物』があり、自分にはない。
 その『荷物』を守る為に、相手は自らの身体を張り……

漣(??)

「ザ・ワールド!!」


 その瞬間、全ての時が停止した。
 空中に無数の銃弾が固着し、空気すら動きを止める……

漣(咲夜コス)

「ハー……ほんっと、アツアツよねー♪」


 軽く溜息をつきながら、ふりふりとフリルのついたメイドスカートを揺らしながら近づく。
 そして太股からナイフを一本取り出し、ぺしぺし、ぺんぺんと空中の銃弾を払いのけた。
 これで、何も起こらない。万事解決、といったところか。

漣(咲夜コス)

「お二人のラブラブっぷりに免じて、ここはイタミワケにしておくワ♪」


 にこり、と二人の夫婦を見やりながら、私は笑ってそう言った。


 もっとも、それなりに勝ったわけだしペナルティは負ってもらうケド♪

漣(咲夜コス)

「むっきむっきー……おっけおっけ♪」


 二人をスッパに剥き、大き目のバスタオル一枚だけを武士のナサケでセット。

漣(咲夜コス)

「こんなとこカシラ? じゃあ、またネー♪……そして時は動き出す!」


 消えると同時に響く声、そして……言葉どおり時間は動き出すw