依頼状況 ターゲットサイド・4

今回は二つレスが帰ってきてるので、格納する形で。

○クエスト『ネタ師を捕らえよ!』 ハントターゲットの状況


 ……幻想郷の夜空は、明るい。それが当然のことになって随分と立つ。
 此方にはじめて来た時、小学生の時の林間学校を思い出した。
 満天の星空、なんていうものを見たのはその時が初めてで、そして幻想郷でみたのが久しぶりだった。

「はふー……」


 こうして夜空を見上げながら焼肉をつつき、湧き水に喉を潤すだけで、途方もない贅沢に思える。
 都会でやれ高層ビルのディナーがどうとか高級料亭がどうとかがアホに思えますよ。


 本当の贅沢って、こういうモノの事を指すんだろうなぁ……

「でも、出来たらネット環境ほしいかも」


 そんなことを考える俺ダメネタ師ネ(ぇ

○如月夫妻


 さて……気配がする。濃厚なラブラブ夫婦の気配が。
 それこそマジモードのパパラッチ夫妻級のあまらぶバカップルの気配が!!

「こんな気配は……あのヒトらだろうなぁ」


 頭ガリガリ。なんていうか……本気で俺ってタゲられ始めてるなぁ、と思う今日この頃。
 だがしかし、駄菓子菓子! 彼等であるからこそぶつけられるヤツが俺には、居る!

「……分かってるよな?」

「無論ヨー」


 ふわり、と空中にスキマが開き、ひょこりと覗くのは……最強のコスプレイヤー、漣。
 レイヤーとしての血が疼き、共鳴しあうのか……その顔には、笑顔が浮かんでいる。

「ま……程よく楽しんで来いー」

「もっちろん♪ できたら神銘チャンと一緒に如月ちゃんをコスコスしたいワー♪ イッテキマース♪」


 しゅるん、と消えていく漣。……とりあえず、如月さんには合掌しておこう、ウン。

○D&オレンジさん(ヘタレなので四面までのネタバレなら可、というワケノワカラナサ)

チビ連

「アゥアゥアゥ!」


 よしよしと頭撫でられご機嫌なチビ連。お団子も手渡せてさらに倍率ドン。
 拉致ろうとかいう邪悪な思考にも気づかず、赤面わーたわたである。

チビ連

「ヨシ! サービススルゾ!」


 言うが早いか、ポッケからごそごそごそ、と取り出すのは……
 ロック○ン2のボス、ヒート○ンのミニチュアサイズ。
 中々に精巧な作りでぴこぴこと動き回り、パターンまでしっかりヒート○ンである。

チビ連

「ワタシノターン! ワタシノターン!」


 そんな逃げ回るヒート○ンを追い掛け回し、小石を投げつけてぶつけるチビ連。
 傍から見たら凄く微笑ましい風景である。
 ヒート○ンは投石攻撃によって徐々にライフが減少しているらしく、へろへろ、となり始める。

チビ連

「ターンエンド!」


 そういいながら、チビ連がわりと大き目の石を投げつけた瞬k


ちゅどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん! (擬音:ティウンティウンティウン


 その日、幻想郷は木亥の炎に包まれた……いや、ジョウダンデス。
 ただ単にちょこっと髪の毛がアフロになってススで真っ黒になる程度の爆発ですって。
 え、しぬって? 大丈夫、チビとはいえネタ師がいれば周囲も死なない死なないw

○熾彦さん

「……お?」


 大量のマネキンパーツとケチャップの海で眼が醒めた。
 どうやら台風は一過したらしい。いやはやよきかなよきかな。
 これくらい紅魔館の妹様のところにちんどん屋に行く事に比べたら日常茶飯事だぜ!
 もしくは幽香さm

「ガクガクブルブル」


 やめよう、ウワサをすれば影というし(汗
 ともかくあの怖いロボットさんはいなくなったのは喜ばしい限りである。
 これでまた逃げ回れるってもんですよ。っと……

「なんだろこれ? 米と塩と……飯ごうだ」


 誰かからの差し入れだろか? でも、誰の?
 というより、いいのかなぁ。現在俺狩猟ターゲットなのに。

「まぁいいや、どこの誰かはわからない女神様か神様か偉いヒト、ありがとーございます」


 夜空に輝く北極星に跪いて三遍回ってわんわん泣きながら、感謝の意を表す。
 これこそがネタ師の最大の感謝の表現である! いや、ウソだけど(ぇ

ネタ師って……凄いなぁ(笑 ティウンティウンティウンは死亡フラグだーっ!!w
如月さんはだからるーくんの格好をして連さんの目の前に立てばOK。最強の罠と化します(ぇ


いまだ本体の連さんを捕らえた挑戦者は(ゼロを除く)いないという事実。
連さんがこのまま逃げ切って時間切……この依頼時間切れ無かったか!?w

○クエスト『ネタ師を捕らえよ!』 依頼主の状況

映姫

「…………」


 仕事の合間、僅かな休憩時間。
 お茶を一口啜り、僅かに溜息をつく。

映姫

「随分と、騒がしくなってしまいましたね……」


 現在の幻想郷の状態を考え、僅かに気が滅入ってくる。
 自分の軽率な行いに、頭痛がしてくる思いだ。

映姫

「適度な所で、私がケリを付けに行きますか」


 温かいお茶をもう一口啜り、心に決めてから……はふ、と息を吐く。
 思えば、なんでこん事になってしまったのだろうか。


 僅かに伝え聞いた言葉。連がいっていた、誰かは自分の嫁という言葉。
 それを聞いた瞬間、胸の奥が嫌な感じに疼いたのを、今でも覚えている。
 ……自惚れかもしれない、とは自分でも思っている。でも、それでも……


 その相手が、自分ではないだろうか、とその時、はっきりと思ってしまった。


 でも、もしもソレが自分でなく、別の誰かであったとしたら。
 そう考えると、どうしようもなく胸の奥がぴりぴりと痛んだ。考えているだけで、もどかしかった。
 居てもたってもいられなくなった結果が……今回の依頼書。

映姫

「……はぁ」


 視線を落とすと、執務机の上に乗っているのは、一枚の鏡。
 私の仕事道具の一つである浄玻璃(じょうはり)の鏡だ。これを使えば、全ての行いを見る事が出来る。

 
 ……これを使えば、全てが簡単に片が付く。

映姫

「なんて……公正な立場である私がするわけありませんけれど、ね」


 苦笑しながら、鏡を引き出しの中に仕舞い、改めてお茶を一口啜った。

 出来るならば。
 早く連が捕まりますようにと、そんなことを考えながら。

連さんの奥さんは一途だなぁ……。早いところくっついて幸せになって欲しいものです。


あと、おまけ集ではうっかり浄玻璃の鏡を見た映姫さんが、
最強のハンターとして連さんを『狩猟』するカットシーンがあると予想!(ぇ