幕末風来伝斬朗汰

古本屋で懐かしいものを見つけてつい購入してしまいました(笑
ガンガンをリアルタイムで読んでいたころのお気に入りの一作です。


主人公の斬朗汰は、齢十四、見た目は十ほどの小柄な少年。
その体に不似合いなほどの長尺刀を携え幕末の世を旅する彼の真の姿は、
「残虐非道」「冷酷無比」の数々の悪名、そして屍の山を築き上げた狂剣の使い手、
『血袴の斬朗汰』――


当時、同時期にやっていた明治剣客浪漫譚といい意味で対象的でした。
だって斬朗汰、別に変人でも狂人でもなく、普通に好感持てるいい子なんだけど……。
自分の名を語る偽者の首は跳ね飛ばし、数をものにして襲い掛かってきた相手は全員惨殺。
割と敵対する相手に対しては、悪名の通りかなり容赦なく刀がっ(笑


『速すぎて、刃に斬り殺した相手の血さえつかない』という彼の太刀裁きが大好きでした。
絵柄は粗いところも多いのですが、今読み返しても結構面白いです。
全六巻――若干巻きが早い感じですが、そのお陰で展開がぐだぐたになる事もありませんし。
古本屋で見かけたら、宜しければ一度手に取ってみては如何でしょうか?