『見守る人達は……』

さらにもう一話、掲載っとw

泉の精達がいる日々:『見守る人達は……』

近くの茂みの中からドギマギする青年と嬉しそうなお姉様を見つめる気配が三つ。


妖精

「一見すると退屈なお屋敷を抜け出したお嬢様に
 無理矢理付き合わされて振り回される新米メイドね。」

少女・ねこ

「みゅっ!」
(かきかき)「全然違和感がないの。」

妖精

「どうやったのか謎だけど限りなく本物っぽいんだけど……。」

少女・ねこ

「みぅ。」
(かきかき)「誰も気がつかないと思うの。」

泉の精

「いいから黙って追跡してください。 
 マスター以外の人であれば私が何とかできますがあの人も一応はお姉様のマスターでもあるのです。
 嫌々ながらもマスターの意志でやっている以上、私も止められません。」

妖精

「でもねぇ……。」

泉の精

「今のお姉様は力を失って普通のちびっ子と殆ど変わりありません。
 何かトラブルに巻き込まれたらどうするんですか! 
 もしも誘拐でもされたら……。」

少女・ねこ

「みにゅ。」
(かきかき)「二人まとめてお船に乗せられて外国に売り飛ばされるの?」

妖精

「あのねぇ……。」

泉の精

「目標が移動します。 私達も追いかけますよ。」

少女・ねこ

「みゅ〜。」
(かきかき)「見つからないようにコソコソ追いかけるの。」

妖精

「だからねぇ……『クイーンより、レディース、準備はいかが?』
 『ライフルユニット1、スタンバイ……。』
 『アサルトユニット1、レディだよっ!』
 『エレクトリックユニット1、準備は完了です。』」



突然自分たちの頭の中に響いた声にネコミミ少女と妖精が顔を見合わせる。


謎の声

「返事が足りないわね。 それとも私の顔を見忘れたちゃったの?」



いつの間にか自分たちが潜む茂みの前にサングラスをかけ、黒のコートを羽織った長身の女性が立っていた。


少女・ねこ

「みぅ〜♪」



ネコミミ少女が茂みから飛び出して女性に抱きついていく。
妖精は目の前の女性を見て硬直している。


長身の女性

「お久しぶりね。 突然だけど、ワンちゃん達も連れてきたからあなたも手伝ってくれない?」

妖精

「なんであんたがここにいるのよっーーー!!!」

『ユニット』と呼ばれる辺り、やっぱり妖精って科学的な技術の結晶体なんだなぁ……。
しかしお姉様がなんであんな子供みたいな口調そのものになったのかが気になt
何で新米メイド!? 普通新米の執事か従者だろ!?(滝涙



この長身の女性は、以前書かれていた『涼子』さん? それとも……ここにきて新キャラ登場!?(笑