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ええい、もうぺちぺちは忘れなさい!(汗
今日の鏡の精
『鏡よ、鏡』:ひもは困るんです。
「さ、入りましょうか。」
「でも、どうやって……。」
「私と一緒なら普通に入れますよ。」
「……一緒?」
「そうです。」
「ひ、一人でゆったりと入るのがいい。」
「これだけの大きさがあるのです。 二人で入っても十分な余裕がありますよ。」
「えっと、その……一緒に入るのは非常に問題があるというか。」
「どこに問題があるのですか?」
「混浴というか男の人と一緒にお風呂はやっぱりまずいんじゃないかとか。」
「……男? ここには私とあなた以外いませんよ。」
「あ、いえ、その、今は女の子だけど元々男……。」
「要するに裸を見られるのは恥ずかしいわけですね。
……確かにいきなり知らない人とお風呂に一緒に入るのは抵抗があって当然です。
今回は水着を着て入りましょうか?」
「それなら……。」
「でも、あなたの水着は……あるわけないですね。 ちょっと待っていてくださいね。」
(とぷんっ)……………………(ざぱぁっ)
「お姉様に見繕って貰いましたがこれでどうでしょうか?」
「……。」
「サイズは問題ないはずですが?」
「いや、サイズはちょうどいいくらいですけど……。」
「あなたくらいの子が一般的に着る物だとお姉様はいっていたのですがひょっとして変でしょうか?」
「確かに一般的だし、変でもないですけど……。」
「お姉様によると最近の物よりこの旧タイプの物は体の線が出にくいそうですから。」
「でも……。」
「でなければこれしかないのですが。」
「……。(あんなひもで結ぶビキニなんかどうやってつけるの?)」
「お姉様もさすがに子供用の水着はあまり持っていないみたいなんです。
ストリング・ビキニだとある程度サイズを気にしなくていいからこれならつけれるんじゃないかって。」
「……そっちのスクール水着でいいです。」
「ごめんなさいね、はいこれ。 あっちの部屋で着替えてきてね。」待てー!?
いくらなんでもスクール水着は駄目!
似合わない!! 似合わないからっ!!(滝汗
……■
_| ̄|●|||
『鏡よ、鏡』:見えると困るんです。
(んしょっ、んしょっ……)
ぶかぶかのトレーナーを脱ぎ捨て、スクール水着に着替える。
サイズはちょっと小さめだったが意外と伸縮性のある素材でできているのか着るのに問題はなかった。
生地も厚いので体の線もくっきりとはでない。
もっとも体自体があまりメリハリのある物ではないのだけれど。
なんとなく恥ずかしくて前を隠しながら足で襖を開ける。
「着替え終わりまし……。」
「あら、よく似合ってるわよ、その水着。」
目の前に飛び込んできたのは何も身につけていない泉の精の姿。
着やせする方なのか意外と大きな……
じゃなくて、きゅっとくびれた腰から丸みを帯びたおしりへの……
でもなくて、普段はスカートに隠されているふとももからふくらはぎにかけての見事な脚線美……
って見とれてる場合じゃなくて。
「……。(なんでなにも着ていないんですかっ!)」
「そんなに目をぎゅっとつぶらなくても大丈夫よ、ちっとも怖くないから。」
「怖い訳じゃなくて……。」
「これからお風呂にはいるのにそんなに緊張しなくていいのよ。」
「ひゃうっ!」
後ろから抱きかかえられた。 せ、背中に当たってますってば。
「それじゃ、入るわよ。」
(ぬぷぷっ)
普通の水よりも若干抵抗を感じたが中に入ってしまうと普通の水と殆ど変わらない。
心地よい暖かさが手足の先からじーんと染み入るように伝わってくる。
全身が弛緩して力が抜け泉の精に体を預ける形になる。
「あぅ、はふぅ〜。」
「ね、気持ちいいでしょう。」
「んっ……気持ち……いい。」
全身を包み込む暖かいお湯の感触、
さらに包み込むような泉の精の柔らかい体の感触が重なってとても気持ちいい。
ふわふわとして何も考えられなくなるような……。ギャ━━━(・∀・)━━━ス!!
なんですかこのえちぃさはっていうかビジュアルにすると萌え状況にもかかわらず自分が合い方だから素直に萌えられないと言いますかつまりは
……コナンが自分の正体を明かせない理由がよくわかる気がする_| ̄|●|||
あー、でもやっぱ、こうしてると泉の精さん、まるでお姉様みたいだ(笑
本編ではお姉様がいる立場上、あまりこういった年上としてのゆったりとした余裕が感じられませんけど。
なんていうか……ほのぼのしてるね(笑
……後でどんな地獄が待っているのかがくがくぶるぶる(滝汗
泉の精 番外編:『あなたが落としたのは……』
(さぱぁっ)
泉の精
あなたが落としたのはこの金の『日刊連載』ですか、それともこの銀の『日刊連載』ですか、
それともこの普通の『日刊連載』ですか?
『確かに落としたけど意味が違う』ですって?
あなたは正直者ですね、気に入りました。 正直に答えたご褒美です。
この金の『日刊連載』と銀の『日刊連載』と普通の『日刊連載』を差し上げましょう。
『三つも受け取れない』ですって?
あなたは正直な上に謙虚な人ですね。ますます気に入りました。
では、失意に沈むあなたに元気をあげましょう。
……しっぽはどこにいったのです? 早く出してください。
敏感なしっぽを『さわさわもふもふ』すると元気が出るのでしょう?
『アルキュンに変身しないとしっぽはでない』ですって?
……しかたありませんね、ちょっとこっちに来てください。
(むぎゅっ)
……なぜ変身しないのです?
こうやって抱きしめられるとアルキュンに変身するのではないのですか?
『いや、その、おねーさんってたいがい胸が豊かだから』ですって?
どういう意味ですか、それは?
『変身しないのは大きさが不足というか、谷間に埋まってないとか、ちゃんと息もできるせいかも』ですって?
あなたは正直な上に謙虚で鋭い人ですね。 とっても気に入りました……なんて言うと思いますか?
おや、どうしたのですか。
雨の日に捨てられてずぶ濡れになった子犬のようにぶるぶる震えていますよ。
ちょっと胸がくすぐったいですね。
(ひゅるるんっ)
少女
「みゅ〜♪」
妖精
「いきなり呼び出してなに?」
泉の精
確かこの前、光弾演習の的が欲しいといっていましたよね。
妖精
「威力が強いから相手できる人がなかなかいなくて困っているのよ、
あたしが誘導しないと莫迦ネコが数撃ってもちっとも当たらないし。」少女
(かきかき)「そんなことないもんっ!」
泉の精
この人が的になってくれるそうです。 当てた分だけホットチョコレートを奢ってくれるようですよ。
少女
(かきかき)「ほんとなの? たくさん当てたらホットチョコレートいっぱい飲めるの?」
泉の精
ええ、この人の作るホットチョコレートはとても美味しいんですよ♪
妖精
「この人なら相手にしても不足はないかな。やってみたら。」
泉の精
がんばって避けてくださいね♪
ギャ━━━(・∀・)━━━ス!!ギャ━━━(・∀・)━━━ス!!ギャ━━━(・∀・)━━━ス!!
眼! 眼!! 泉の精さん眼が笑ってないよ!?(涙
というか、この少女と妖精、いつのまに泉の精さんまで召喚できるように……(笑
てか、え? 何でオレ実力者と思われてるの!?(滝涙
こっちの世界じゃ不死性はないってうぎゃああああああ!?(爆発に呑まれる
……げほ、げほ。
でも、ありがとうございます。
落ち込んでるオレを……励ましてくれたんですよね?
「っ……い、いえ、私は別に業務に忠実に従っただけで」
「先輩ー? 先輩どこで……あ、やっぱりここでしたか♪」
「!?」
「もう、仕事放り出していなくなるなんて先輩らしくないですぅ。
先方のクライアントさんかんかんですよ? お姉様が仲裁に入って事なきを得ましたけど。
でも先輩、仕事よりプライベートを優先するなんて、本当、変わっ……せ、先輩?」
「……滅する準備はいいかしら?」(ぶいん
「ひぃぃぃぃ!?」(とぷんっ
「待ちなさああああああいっ!!」(とぷん)
……なんだかなぁ……(笑
「で、あたし達はどうしよう?」
「みゅ〜」
えと……とりあえず、ホットチョコレートぐらいなら出せるから、出そうか?
「みゅ〜♪」
「……いいの?」
いや、そんな高いものじゃないしさ(笑