コードギアス 反逆のルルーシュ
ルルーシュ
「……あの日から、俺はずっと望んでたいのかもしれない。あらゆる破壊と喪失を。
それに、創造の前には破壊が必要だろう？ そのために心が邪魔になるのなら……。
消し去ってしまえばいい。
そうだ。俺はもう進むしかない……。
……だから」
まさかの、第一期ラスト二話を残したところでの放送終了。
マジかよ！？ 続きは今年の夏ということ……くぅっ……早く夏にならないかな（涙
ギアスの力で虐殺を命じるユーフェミア。
それを止める為に『黒の騎士団』を動員し、己自身の手で決着をつけようとするルルーシュ。
己の顔を、感情を隠すように仮面を被り、手の内に収められた一丁のニードルガン。
「さようなら、ユフィ。多分、初恋だった」
銃声。狂乱のスザク。
医療スタッフが手を尽くすも、生存の見込みは無い彼女。
主の血で赤く汚れた白騎士の日本人に対し、ユフィの内で囁くギアス。
それを懸命に抑え込みながら、残り少ない命の灯火を燃やして問う。
「式典は……『日本』は、どうなったかしら？」
血塗れの式典会場。
ブリタニア、そしてユーフェミアを非難する『日本人』達。
「ユフィ。行政特区は……大成功だ。みんな、とても喜んでいたよ……『日本』に」
その『日本人』達の目の前で、新たな『日本』の建国を宣言するルルーシュ。
一つの時代が始まり、そして一つの生命の灯火が消える。
夜。
東京租界を攻め落とすべく、大進軍を開始するルルーシュ。
降伏を呼びかける彼に対し、城塞都市でもある租界で徹底抗戦を決め込むコーネリア。
やがては、世界全てを巻き込むであろう戦い。
開戦の寸前、「ユーフェミア」の名前でルルーシュの携帯に掛かってくる着信音。
「ルルーシュ、僕だよ」
「……スザクか」
「電話をしたのは、皆に伝えて欲しい事があって」
「空を……空を、見ないで欲しい」
「ルルーシュ。……君は、殺したいと思うほど憎い人がいるかい？
そんな風に考えてはいけないと思っていた。ルールに従って戦わなければ、それはただの『人殺し』だって。
でも、今……僕は、憎しみに支配されている。人を殺すために、戦おうとしている。
みんながいる東京の空の上で……人殺しを。だから……」
「憎めばいい」
「ユフィの為だろう？ それに……俺はもうとっくに決めたよ。引き返すつもりはない」
「ナナリーの為？」
「ああ」
「切るぞ……そろそろ」
「ありがとう、ルルーシュ」
「気にするな。……俺達、友達だろう？」
「七年前からずっと」
「ああ。じゃあな」
「それじゃあ、後で」
開戦の瞬間。
瓦解する、東京租界基盤部――
「スザク……！ 俺の手はとっくに汚れてるんだよ。それでも向ってくるんなら構わない。
歓迎してやるさ。俺達は『友達』だからな……！！」
分かたれた道。
一人の『修羅』と化した哄笑が響いて――終幕。
……ここで夏に引っ張るのか！？ と。
待ち遠しい限りです……。
