それはとても、嬉しいこと。

小学校五年の時から、手元に置いてあった一冊の本がある。
何度も読み、何度も改めた一冊の本がある。


その本の中に書かれていた事が、オレはずっと理解出来ないでいた。


けれど、今日。
本を開いて。


初めて、書かれていた事が理解できた。
文字の一つ一つ、文章の一文一文が心に、身体に染み渡っていくような感覚。


とても嬉しいこと。


目が、開いた。