夢を――夢を見ていたんです。
激しく、荒々しく、雄々しい夢を。


私は見続けていたんです――


夢の中のあの人は
「ッシャラッハァ! ソゥゥゥゥル・キャリヴァアアアアアアアアア!!」
と絶叫しながら、顔面の骨子が破壊される勢いで自転車をこいでいました。
そうして、兼ねてから求めていたものをようやく、手に出来たんです。


でも――


「え? ちょ、このコントローラー、キャリバー3専用? よし購……にゅ、にゅー!?」


私は思いました。それはこの人の台詞じゃないかと。


そしてもう一つ、彼の求めていたものは――とても大きくて。


「ちょ、このコントローラーの箱、PS2よりでかいじゃないか?(汗」


それでもあの人は諦めず、それを得る為に労を惜しみませんでした。


自転車の籠に入りきらず、大きく容量を飛び出した姿のまま全力疾走する彼の姿を見て。


私は思わず呟きました。


アホだろ、アホだろ――って。



……ということで、キャリバー3購入しました(何がだ