長く書いていたいというのも、あるけれど。
出来ればオレは、生涯現役を通したいと思う。


物書きに現役ってどういう意味かと思われるかもしれませんけど(笑)、
どういったらいいんでしょうね……ええと、つまりは。


あくまで「書く側」にいたい。
「育てる側」に回って、文章を書かなくなるような自分にはなりたくない。


オレの、文章を書く姿勢が『剣』であるとするなら。
オレはこれを、百軍を指揮するための儀礼の剣にはしたくない。
あくまでこの剣は、実戦のための『斬る』ための剣でありたい。


オレの姿を見て、文章の道に身を投じてくれる人がいる。
勿論それは、とても嬉しい。
オレの姿を見て、もう一度その手に『刃』を握ってくれる。
勿論それも、とても嬉しい。


でも、オレはその子達、その人達を『導く』わけじゃない。
勿論、刃一本手渡して、見知らぬ戦場の只中に放り込むことはしない――
協力できること、支えられるところは惜しまず協力したい。


でも、その人達が――その足で立ち、刃を構えられるようになった時。
己の進むべき道、切り開くべきものを見据え――全力で走り出せるだけの力を、その手に掴んだ時に。


オレは、全力でその人とぶつかってみたい。


それは言うならば『戦い』。
けれど、それは相手を潰す『諍い』ではなく。


持っている技術。
刃と刃が切り結ぶ度、ぶつかり合うたびに生まれる火花。
――作品の、輝き。


全力で書いている作品。
強い思いを込めた作品。
そういったものを生み出す、一太刀――
それを見たい。
見続けていたい。


そして自分も、それに負けない太刀筋で応じたい。


後方で指揮をするよりは、最前線で一番槍を競っていたい。
若者に負けず重厚な鎧に身を包み、大音声で名乗りを上げて、全力でぶつかりたい。
ロートルと言われても、まだまだ現役だと切り返して。
オレも若い頃は先達者達に道を譲ってもらったように、
若い者達の将来を食いつぶさないように注意は払いながら。


戦場から消え去った時に。
敵軍からも、友軍からも――
「いたらいたで厄介だったけど、いざいなくなったら……少し、物足りないもんだな」
酒宴の場で、そう呟かれるような――そんな人物で、最後までいたい。


まあ、つまりは。
生涯現役、ガンバでファイトってことで、ねw
まだまだ書きたいことが山ほどある。
最期に思いを馳せる前に、オレはまだまだ目の前にある明日への憧れに胸高鳴ってますw