GONG

久しぶりに、兄貴と電話で話した。
まったり、たっぷり、どっぷりと――話し込んだ。


色々と話していく中で、いつしか作品のことについて話し合っていた。
長く長く、話し合っている中で。


ようやく見つけた。
今のオレの小説に足りないもの。
これから、改善するべき――オレの『弱点』。


今、とてもうきうきしてる。
だってそれは、オレがさらに成長するため――必要なことを、目の前に具体的な形として見つけられたのだから。


それをオレに伝えてくれた兄貴。
オレはあの人に会えて、本当によかった。
心から、そう思う。


さあ。
もう、「張り合いが無い」なんて腐ってられない。
目の前に、どうしようもなく為すべきことが出来た。
そいつを乗り越えなければ、オレはオレの目指すべき場所までいけない。


だが、こんなところで停滞するつもりは元から無い。


オレはオレを誇るため、これからも、どこまでも。
成長するのを止めてられない。


だから。
オレは、今目の前に生まれた為すべきことに、全力を注ぐ。


この右腕で――否。


この躯で。
この心で。


今こそ、このオレの全てを力に変えて。
さらに上へと――オレの望む、高みへ。


突き進んでやる。